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フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOの関心事は世界中にインターネットアクセスを広めることだけではない。

ザッカーバーグと妻のプリシラはアメリカの学校で安定したインターネット環境を整えることを目指すNPO「エデュケーション・スーパー・ハイウェイ」に2,000万ドル(約25億円)を寄付すると11月に発表している。夫妻はデジタル教育ツールの普及にも力を注ぎ、2013年にも同じNPOに300万ドル(約3.7億円)を寄付している。

ザッカーバーグは今回の寄付が「各生徒に合わせたパーソナライズド・ラーニングの普及に役立つだろう」としている。学校のネット環境を改善することは、教育現場でのオンラインツールへのアクセスを促進する。アメリカではほとんどの学校でネットが使えるが、高速ブロードバンドを完備している学校は半分にも満たない。

「すべての学校で高速インターネットが使えるべきだ。この動きはオバマ大統領が提唱した『ConnectED』によっても大きく前進しつつある」とザッカーバーグは語る。
「将来的にはネットを通じ、全ての生徒にパーソナライズド・ラーニングを提供できるようになる」

「ConnectED」はオバマ大統領が2013年に始めたプロジェクトで、2018年までにアメリカの学生の99%がブロードバンドを利用できる環境を整えるというものだ。

ザッカーバーグ夫妻は、何年も前から教育に関する慈善活動に取り組んでいる。2010年にはニュージャージー州の公立校に1億ドル(約123億円)を寄付。2014年にはサンフランシスコの学校に1.2億ドル(約148億円)を寄付した。昨年はサンフランシスコのチャータースクール(公費で運営されるが法令や規制が適用されない学校)と連携し、パーソナライズド・ラーニング用のツールの開発を始めた。
ザッカーバーグ夫妻は昨年10月、フェイスブック本社近隣に、低所得者層の児童向けの小学校「The Primary School」も設立した。学費は無料で医療サービスも提供する。同校は2016年8月に当初は2歳児向けにオープンし、その後小学生らを受け入れる予定だ。

ザッカーバーグの妻のプリシラは、ベトナム系中国人を父に持ち、難民キャンプに滞在した後、70年代末期に家族とともに米国に移住。両親らがボストンの中華街で長時間労働に明け暮れる中、苦学してハーバードに進んだ経歴を持つ。

プリシラ自身が低所得層の出身であることから、教育環境の改善に関しては個人的にもその重要性を強く感じているという。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

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