成功者が実践する7つの思考法について、前後編の2回にわたってお送りしてきた。Part2では「成功者が実践する7つの思考法」について具体的に解説していく。
成功者が実践する7つの思考法
1. 「自分には特別な才能と生まれながらの能力がある」
もっとも幸福で成功しているプロフェッショナルは1つの重要なことを理解している-自分たちは世の中のために役立つ重要で影響力のある才能がある。成功者は自分が好きなことと嫌いなことをはっきりさせており、何に長けているかを自覚している。そして、それらの特別な才能によってビジネスを成長させ、やがて多大な富を得ることができるということを信じてやまない。
2. 「他人のために奉仕したい(奉仕する志がある)」
幸福なプロフェッショナルは受け身ではなく、積極的に動き自らのスキルや思考を磨く。他者のために自分自身の力や才能を捧げようと、新しい方法を模索し続ける。そうして人生の意義を探求し自分の潜在能力を最大限活かそうとする姿勢こそが、成功者の躍進の源となるのだ。
一方で、不幸なプロフェッショナルは常に、仕事や同僚、上司や部下によって痛めつけられていると感じている。自分が心の奥底でやりたいと思っていることを実現するのは不可能だと信じこんでしまう。そしてこの世で自分の才能が活かしきれていないと感じ、実力の割に収入や名声を得られていない理由が理解できない。こうした人々は被害者意識が強く、人生はコントロールできないものだという思い込みが一層強まる。
3. 「自分の本質的な価値を理解し、困難にあったときにはそれによって自分を救うことができる」
成功者は、どんな困難に遭遇したときにも、人間としての自分の存在価値を十分に認識している。無条件に自らの価値や自尊心を保てることは、幸福で満足のいく人生を送るのに必要不可欠だ。もしあなたが意識的に自分の価値を証明したり、だれかと競って認めさせようとしたりしているなら、あなたの意識は内面ではなく外面に向いている状態であり、そのままでは内面的に満足した人生やキャリアを築くことができない。自分自身に「あなたは価値のある人間なのだ」と信じさせるのに時間を使うのはもったいない。この世のすべての人が喜び、幸福を感じ、満足を得る価値をもっているのはまぎれもない真実なのだから。
4. 「人というのは基本的に親切心があって助けてくれるものであり、必要なときには必ずサポートしてくれる」
先行き不安な昨今にあっても、成功者は性善説にのっとり、あらゆる物事は最終的に最善の結果にたどり着くと信じている。もちろん、世界には日々多くの悲劇が生まれ、痛みや苦難が後をたたない。しかし、ポジティブ思考の成功者たちは、既存の状況において最もポジティブかつ最大級の影響力を与えられるよう、何に目を向けるかということと、どこに自分の精神的そしてスピリチュアルなエネルギーを注入していくかということについて、非常に注意深く選択している。
成功者は自分自身や他者が最高に成長し、ポジティブに進化していけるために、今何に集中して取り組むべきかを判断するフィルターを持っているのだ。そして、成功者はいつでもどこにいても、自分が必要なときには必ずだれかが手を貸してくれると信じているのだ。そう強く信じてやまない成功者は、実際に何かあった時に必ず人の力を借りることができるのだ。
5. 「自分は完ぺきではないし、それでよいと思っている」
完璧主義者は必要以上のことをする。何についても最高得点を獲得したいがあまり、ときにやりすぎて不適切なレベルになったり、健康を損ねたり、ストレスを抱える結果となる。成功者は決して完璧主義者ではない。ありのままで、自然で、弱さを隠さなくてもよいと思っている。成功者が焦点をあてるのは進歩や成長、拡大であって、何かを完璧に成し遂げることではない。成功者は世の中にまだまだ学ぶべきことがあるということをポジティブにとらえられる。そして、進化の過程で更なる成長を遂げていくのだ。
6. 「ネガティブ思考や失望を軌道修正できる」
四六時中幸せだと言う人はいない。人生には山あり谷ありだ。
しかし、成功者は失望や悲観的な心情にあっても自分を見失わない。彼らは「軌道修正」してエネルギーや精神を再燃させるために必要なことを実行するのだ。間違いなく、どんな成功者であっても敗北感にさいなまれ、希望を失うこともあるはずだ。
しかし成功者がその他大勢と異なるのは、彼らは自分の感情をしっかりと受け止め、失望や苦難に遭遇した時には息をついて、高みから見渡せる視点をもち、次に向けて自らを育てたり取り戻したりできるところだ。成功者は常に自分の軸をもち、起死回生のために必要な希望や信念に自由自在にアクセスすることができるのだ。
7. 「自分の人生における許容範囲をわきまえている」
幸福な成功者は人生において明確な境界線をひき、自分の人生で受け入れられることとそうでないものを自覚している。成功者は「これには我慢できない」と主張すべきタイミングを知っていて、その時点で何か具体的な行動に出る。もし成功者の上司が極度にナルシストであった場合、彼らは単にだまって耐えるのではなく、行動し変化を起こす。もし成功者がネガティブで人の足をひっぱるような人々に囲まれたら、自分には選択する権利と自由があると悟り、付き合う人を変えて、周囲の状況を転換させることができるのだ。
ここまで述べておわかりのように、私たちの信念と考え方こそが私たちの行動を形成し、結果に直接の影響を及ぼすのだ。そして幸い、考え方というのは一人ひとりがコントロールすることが可能だ。我々はだれのせいにすることもできない。なぜならこの世の中で自分のありようを変えられるのは私たち自身だからだ。あなたが世界にポジティブな影響を与え他者に感銘を与えるような人生やキャリアを築けるかどうかは、あなた次第なのだ。