2024.02.02 17:00

女性のひとり旅に最適の都市、1位はミュンヘン

ドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘン(Shutterstock.com)

米旅行保険会社InsureMyTrip(インシュアマイトリップ)が新たに実施した調査の結果「女性のひとり旅に最適な都市」の1位は、ビールの祭典「オクトーバーフェスト」で知られるドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘンとなった。

ランキングのトップ10は、欧州の都市が大半を占めている。2~10位は、以下のとおり。

2. マドリード/スペイン
3. ロンドン/英国
4. リスボン/ポルトガル
5. バルセロナ/スペイン
6. ドバイ/アラブ首長国連邦
7. ベルリン/ドイツ
7. チェンマイ/タイ
9. アムステルダム/オランダ
10. コペンハーゲン/デンマーク

調査は世界の62都市を対象に実施。「安全性、平等性、観光(体験できること)、滞在費用」の4項目について、複数のデータをもとに評価した。

重視されるのは「平等性」

前年に発表したこのランキングで5位だったミュンヘンは、今回の調査では特に「平等性」での評価が高くなった。そのほか「体験できること(アクティビティ)の質」や「滞在費用」でも、前回よりスコアを上げている。

InsureMyTripのマーケティングディレクター、サラ・ウェバーは、滞在中にかかる費用がその他の都市より比較的少ない金額に収まることも、順位の上昇に影響したと述べている。

「ミュンヘンでは、1日の滞在に必要な金額が平均約164ドル(約2万4000円)となり、(前回調査時の)124ドルから増加しましたが、調査対象のなかでも特に高額の費用がかかる都市と比べれば、かなり少ない額になっています」「(この金額は、最も高い)オーランドでは321ドル、ニューヨークでは316ドルとなっています」

2位のマドリードは「ジェンダー平等」「夜間の1人歩きの安全性」など、複数の項目で高い評価を得た。米ジョージタウン大学の女性・平和・安全保障研究所(GIWPS)が発表する「女性・平和・安全(WPS)指数」ランキングの「法的な差別がない」都市でも、上位に入っている。

評価が低い都市は?

一方、女性のひとり旅に「最も適さない旅先」の上位5都市には、マレーシアの3都市(首都クアラルンプールとジョホールバル、ペナン島)が名前を並べた。

なかでも「最も法的な差別がある」とされたクアラルンプールは「夜間の1人歩きの安全性」「ジェンダー平等」「ジェンダーを理由とする攻撃」でも低い評価となった。

また、インドのデリーは「アクティビティの質」と「1日あたりの滞在費用」で高いスコアを獲得したものの「ジェンダーを理由とした攻撃」「ジェンダー平等」で低評価となった。

ワースト5の都市は(下位から順に)、シンガポール、ペナン、デリー、ジョホールバル、クアラルンプールとなっている。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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