Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2022.11.17 16:00

Forbes JAPAN WOMEN AWARD 受賞者が追求する「自分らしく活躍できる」社会。LUFの事業に込めた想い

大学1年時に出産し、子育てと仕事を両立することの難しさを痛感してきた女性がいる。

アパレル業界を中心に人材採用や育成、ダイバーシティ&インクルージョン支援に幅広く取り組んできた彼女は、Forbes JAPAN主催「JAPAN WOMEN AWARD 2016」個人部門・「革新」をもたらすリーダー賞、第3回ワーママオブザイヤー(外務省主催 国際女性会議「WAW! 2016」公式サイドイベント)大賞を受賞するに至る。

そして2022年7月。この女性、吉本明加(よしもと はるか)はLUFを立ち上げた。

Forbes JAPANを発行するリンクタイズのグループ会社でもある同社は、「個と、社会の未来を輝かせる」パーパスのもと、個人と企業の双方を支援しインクルージョンの進んだ社会の実現を目指す企業だ。

子育てと仕事の両立に悩んだ吉本が、LUFの設立に込めた想いとは。「自分らしく活躍する」ために、働く私たちの伴走者となるLUFについてForbes JAPAN Web編集長の谷本有香が掘り下げていく。

「管理職なのになぜ早く帰るんですか?」と詰問された過去

谷本有香(以下、谷本):吉本さんは大学在学中に出産し、就職氷河期に新卒入社した会社で子育てをしながら働いてきた経験を持つそうですね。当時はほとんどの会社で育児中の女性を支える制度は整っていなかったと思います。吉本さんは育児と仕事をどのように両立してきたのですか。

吉本明加(以下、吉本):とにかく仕事で結果を出したかったので、入社後2年間ほどは育児との両立は全くできていなかったと思います。終電を逃してタクシーで帰ることも多く、毎日ハードワークをしていました。

「仕事だけでなく、子どもと過ごす時間も大切なんじゃないか」と思い直したのは、社会人3年目のときです。その瞬間から、定時の17時45分には必ず退社する生活に切り替えました。

谷本:急に働き方を変えたことに対して、組織内でのハレーションはありませんでしたか。

吉本:もちろんありましたよ。管理職の私に対し「なぜあなたはマネージャーなのに早く帰るのか」と直接言ってきたメンバーもいました。業務の生産性を高める工夫をしたり、帰宅後に電話で部下からの相談に対応したりしていたのですが、そういった部分は周りからは見えづらく、十分な理解は得られませんでした。

でも当時は「子どもを学童に迎えにいくこと」と「子どもと一緒に夕飯を食べること」が自分が幸せに暮らすための条件だったので、その2つを譲らなかったことに後悔はありません。

谷本:会社の風土に自分を合わせるのではなく、自分にとっての優先順位を考えてから働き方を決めたのですね。吉本さんのように、一度立ち止まって自分にとっての優先順位を考えることは「自分らしさ」を考える上で非常に大切なポイントだと思います。

吉本:そうですね。絶対にブラしたくない軸だけは、私自身も譲らなかったし、これから仕事を決めたり変えて行ったりする方にもぜひしっかり考えていただきたいと思いますね。

LUF 代表取締役社長 吉本 明加

妊娠中の先輩社員の退職。同じ状況に陥る人を、二度と生まないために

谷本:吉本さんがLUFを起業した背景にはどのような想いがあったのでしょうか。

吉本:20代で経験したあるショックな出来事が、私の原体験になっています。勤務していた会社で尊敬している女性の先輩がいたのですが、彼女は妊娠してからも毎日遅くまで無理をして働いていました。

今振り返っても、彼女に対する周囲の配慮や会社のサポートは十分ではなかったと思います。私はすでに出産の経験があり、妊娠中に働く辛さを知っていたので、「先輩が辛そうです」と周囲に話していたのですが、まともに取り合ってくれる人はいませんでした。

すると先輩は切迫早産をして、そのまま退職してしまいました。私はそれがものすごく悔しいと思いました。仕事のストレスが流産の直接的な原因だったかどうかはわかりませんが、人事が中心となって会社全体が彼女のことをもっとケアしていれば、あんなに優秀な先輩が会社を辞める必要はなかったかもしれません。

「人事が変わらないのなら、私が会社を変えよう」と思ったことが、私のモチベーションの原点です。

谷本:当時の先輩のような思いをする人は、もう一人も生み出したくないという想いが根底にあるのですね。近年はDEIを積極的に推進する企業が増えましたが、時代は変わったと感じますか。

吉本:妊娠中や育児中の人が働くことは、昔よりは容易くなったと思います。ただ「育児中の人が十分に活躍できているか」というと、企業側に十分な環境が整っているとは言えません。妊娠中や育児中の人がやりたい仕事をできない、もしくは希望するポジションにつけないといったことは、いまだに多くの会社で起きています。

谷本:そのような状況において、吉本さんはLUFでどのようなビジネスを展開しているのでしょうか。

吉本:LUFでは現在、人材紹介業を中心にサービスを提供しています。転職市場には「会社の辞め方」や「仕事の探し方」に関する情報は溢れていますが、入社後に活躍するために必要な情報は不足しているのが現状です。私たちは転職者のキャリアを一緒にデザインし、その人が入社後に活躍できるまでしっかりとサポートしていきたいと考えています。

そして、個人が自分の強みを発揮して組織に貢献できる仕組みを作るように、これからは企業に対するアプローチも積極的に行っていきます。それは企業の業績向上にもつながると信じています。

Forbes JAPAN Web編集長 谷本有香

これからの転職は「can」より「will」。可能性に、ガラスの蓋をしない

谷本:吉本さんは「自分らしさを発揮しながら働いている状態」とは、どのような状態だと思いますか?

吉本:人が自分の強みを活かしながら、組織や社会に貢献できている状態です。最近は兼業やフリーランスなど働き方の選択肢が増えたことから、転職以外の可能性も視野に入れて「自分の強みをどれだけ活かせるのか」という観点からキャリアを考える人が増えました。ただその中で、自分の強みを正確に把握できている人は決して多くはありません。

谷本:そもそも自分らしさとは、社会との接点の中から見えてくるものであって、すぐに見つかるものではないと思います。自分が社会に貢献できるポイントは、いろいろな仕事や出会いを経験することによって初めて見出せるようになるのではないでしょうか。

その前提に立つと、企業は社員が自分らしさを発揮できるようにするために、適切なインフラを整えるべきだと思います。社員が安全だと感じられる空間を作ったり、人柄も含めて評価してくれる上司を育成したりする取り組みが求められていると感じます。

吉本さんは、個人が自分の「自分らしさ」や「強み」を知るために、どのようなアクションが効果的だと考えますか。

吉本:これまでに周囲からかけてもらった「褒め言葉」を思い出してみるのがおすすめです。私は子育てを終えて「自分らしさ迷子」になってしまったときに、あるワークショップに参加しました。そこで、今までにもらった「褒め言葉」をかき集めたときに、意外な強みを発見できたんです。

ただ、この作業を一人でやるのはなかなか難しいと思います。自己分析をするときに他の人の力を借りるのはとても重要です。そのためLUFでは、転職希望者との面談を通じて、本人が気づいていなかった強みを見つけるサポートもしています。

谷本:自分らしさを考えるときは、会社で見せているオフィシャルな顔だけでなく、リラックスしているときの自分も含めて考えるべきですよね。

私は常々、全員が活躍できる社会になるためには、スキルだけでなく性格や感情などのパーソナリティを含めた指標があるといいなと思っているんです。チームで仕事をする際に人が発揮している価値は、スキルによるものだけではないからです。

例えば、そこにいるだけで職場の雰囲気を柔らかくしてくれる側面などの「スキル以外の要素」を包括して人を評価する枠組みが必要ではないでしょうか。

吉本:「スキル以外の要素」に目を向けることは、個人がキャリア形成について考える際に非常に重要なポイントです。転職を考えている人は、今自分に何ができるのか(can)だけではなく、将来どうなりたいのか(will)をビビットに描くこと、自分がやりたいという気持ちにガラスの蓋をしないことが大切です。

企業においても、「これからこんな存在を目指していきたい」という将来像(will)をきちんと提示することで、より相性の良い候補者と出会える可能性は高まると思います。

谷本:単純なスキルのマッチングだけでなく、自分は将来どうなりたいのかという意思に重きを置いた「willのマッチング」が、今後は特に重要になりそうですね。

ただ、自己分析はゴールがあるものではありません。自分らしいキャリアを歩むための自分探しは、一生終わらない旅でもある。何歳になっても、知らなかった自分との出会いはありますからね。

吉本:そうですね。私は自分の取り扱い説明書を書いて定期的に見直しているのですが、一年後にその内容が大きく変わっていた、ということはよくあります。

谷本:時代や社会環境が刻々と変わる中で、自分だけが変わらないわけがありません。変化の激しい世の中において、自分の可能性に挑戦し続ける人を長期的にサポートできる仕組みが必要とされていると感じます。

挑戦し続ける人や企業の伴走者として

LUFではDEI領域での経験が豊富な吉本さんを中心に、人材業界のプロフェッショナルが挑戦し続ける人や企業の伴走者になっていくのですね。

吉本:はい。それに加えて、将来的には企業の健康経営の支援にも力を入れていきたいです。女性の活躍推進を進めるときに、女性の健康問題を切り離して考えることはできないからです。

例えば女性の中には、生理中のパフォーマンスが半分以下になってしまう人もいることを考えると、より柔軟な形で生理休暇を取得できる体制が必要だと考えています。

また、近年は特に女性役員の積極的な登用が求められている中、ターゲット層となる40代、50代の女性の多くは更年期の悩みを抱えています。こうした事情を踏まえた上で、女性を組織にインクルージョンする仕組みを考えていきたいです。

谷本:今までタブー視されていたテーマを白日の下にさらす、画期的な挑戦ですね。女性が抱える問題の解決を切り口に、本質的な意味での人的資本経営が進みそうだと感じました。

吉本:LUFは「個と、社会の未来を輝かせる」というパーパスを掲げた集団です。テクノロジーの力を借りながら、組織のパフォーマンスを最大化しつつ、個人が自分らしさを発揮しながら働ける社会を目指していきます。





LUF
https://luf.co.jp/


吉本明加(よしもと・はるか)◎早稲田大学在学時に出産、4年で卒業、新社会人。ソフトバンク通信事業3社で人事、秘書、グループ企業で営業など様々な職種を経験後、アジアの優秀な大学生を現地採用し、日本企業に紹介する事業をメインとする人事コンサルティング会社の立上参画。国内で人材紹介事業責任者と管理部門責任者を務める。
パルコグループ転職後、グループ4社横断ダイバーシティ経営で風土醸成、女性活躍推進、働き方改革など対応、アパレル各社への人事コンサルを新規事業責任者として立上。担当事業を譲渡、転職。小売・飲食・宿泊等、約1,000社の雇用をカスタマーサクセス責任者として支援。
2022年2月(株)All Personal入社、執行役員就任、同年7月LUF(株)新設、代表取締役社長就任。

Promoted by LUF │ text by Mai Ichimoto│ photographs by Shunichi Oda│