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2024.05.01 11:00

2024年版「暗号資産」の億万長者たち、1位はバイナンス創業者で約5兆円

2024年 暗号資産で富を築いた億万長者たち

※純資産は2024年3月8日時点のものとなる。

16. ジョセフ・ロー、ニキル・ヴィスワナサン/15億ドル(約2334億円)

スタンフォード大学卒業生の2人は、2020年にWeb3インフラプロバイダーのアルケミーを共同創業した。2022年初頭につけられた同社の評価額は100億ドル(約1兆5562億円)以上だった。Notice.coが追跡した未公開株のセカンダリー市場のデータに基づくと、現在の同社の価値は約56億ドル(約8715億円)とされている。

15. ティム・ドレイパー/20億ドル(約3112億円)

ドレイパーはベンチャーキャピタリストで、初期のビットコイン投資家としても知られる人物だ。2014年、ドレイパーは、連邦保安官がオンライン闇市場のシルクロード(現在は閉鎖)から押収した2万9656ビットコインを1870万ドル(約29億円、1コインあたり632ドル)で購入した。現在、その価値は20億ドル(約3112億円)に達している。また、テスラやセラノスなど、さまざまな企業に数十件のベンチャー投資を行っている。

14. スチュアート・ヘグナー/25億ドル(約3890億円)

スチュアート・ヘグナーは、2014年からテザーとその姉妹会社ビットフィネックスの顧問弁護士を務めており、推定13%の株式を保有している。

テザーは、「Pig Butchering(豚の屠殺)」と呼ばれる手法で暗号資産詐欺を行う人身売買組織や、その他のテロ・犯罪集団によるマネーロンダリングを助長していると非難されている。また、2021年にはテザーとビットフィネックスは、テザーが手元資金を過大に計上していたとして詐欺容疑で起訴され、その和解金として1850万ドル(約28億円)を支払った。

13. マイク・ノヴォグラッツ/25億ドル(約3890億円)

初期のビットコイン投資家であるノヴォグラッツは、暗号資産への投資や商業銀行業を行うギャラクシー・デジタル・ホールディングスの経営者だ。同社はトロント証券取引所に上場し、暗号資産の運用総額は約60億ドル(約9338億円)にのぼる。彼が持つギャラクシー株の価値は約20億ドル(約3112億円)だ。ノヴォグラッツは暗号資産業界でキャリアを積む前は、ウォール街で働いていた。ゴールドマン・サックス証券で10年を過ごした後、プライベート・エクイティ会社のフォートレス・インベストメント・グループに移り、のちに社長にも就任した。

11. タイラー・ウィンクルヴォス、キャメロン・ウィンクルヴォス/27億ドル(約4202億円)

2010年の映画『ソーシャル・ネットワーク』で描かれた、フェイスブックの創設をめぐるマーク・ザッカーバーグとの論争で悪名高いウィンクルヴォス兄弟は、2013年に初めて購入したビットコインからその富の大半を生み出し、イーサリアムやファイルコインも大量に保有していると考えられている。また、コインベースやバイナンスに対抗することを目的に、2人で設立した暗号取引所ジェミニの75%を保有している。投資家は2021年にジェミニを70億ドル(約1兆円)超と評価したが、フォーブスは現在のジェミニの価値は10億ドル(1556億円)以下と推定している。同社による貸付プログラム、Gemini Earn(ジェミニ・アーン)が2022年に破綻したことに端を発する投資家と政府による訴訟の中で、ジェミニの取引量は激減しているからだ。
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翻訳=江津拓哉

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