ウェブ版Adobe Fireflyにも強化アップデート
アドビは独自の生成AIモデルである「Adobe Firefly」のメジャーアップデートも発表している。「Adobe Firefly Image 3 Foundation Model(beta)」を銘打つ最新バージョンはAdobe Photoshopのベータ版に組み込まれるほか、ウェブ版のAdobe Firefly(Firefly.com)にもアップデートにより4月23日から使えるようになる。
大きく改善されるポイントは2つある。1つは生成される画像の精度が向上する。画像の情報量が増すことにより、オブジェクトの質感表現が豊かになる。輪郭線、テクスチャーの描画力が洗練されることにより、特に写真スタイルの生成画像はリアリティが向上する。
そしてもう1つは、クリエイターがAdobe Fireflyを使ってアイデアを思いのまま形にできるように、選べる構図やスタイル、色のバリエーションが増える。例えばAIで生成した猫の画像が向いている方向(構図)、色や描画スタイル(リアルな写真風、イラスト風など)をさまざまな選択肢から選んだうえで、細部のブラッシュアップが行えるようになる。
![同じプロンプトからフォトリアリスティックなイメージ、ポップなイラスト風のイメージなど複数のパターンが出力できるようになる](https://images.forbesjapan.com/media/article/70554/images/editor/a5ea2d0f7efdf46b1a891964867e43c9be96c1fc.jpg?w=1200)
Photoshpoユーザーが3割増。アドビツールの未経験者も多い
アドビ本社のAdobe Photoshopプロダクトマーケティングシニアディレクターであるエリン・ボイス氏は、今回の生成AIに関連する大型アップデートを契機に「Adobe Photoshopを誰でも簡単に使えるアプリケーションにしたい」と意気込む。![Adobe Photoshopを担当するエリン・ボイス氏](https://images.forbesjapan.com/media/article/70554/images/editor/21ee6660828ac9e9999ee4beede5badc4cd0c6ba.jpg?w=800)