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2023.11.24 08:45

大掃除のノンストップ完了率はわずか3% 何が邪魔をするのか

リリースベース(松村)
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12月は大掃除のシーズン。なにもこんな寒いときにやらなくてもいいような気がするが、新しい年神様をお迎えするために年末に家を清める古い習慣の名残らしい。それはともかく、「よしやろう!」と意を決して腰を浮かしても、すぐに手が止まる。または、予定どおりに掃除が終わらない。そこには、9割以上の人を機能停止に追いやる大掃除あるあるの壁があった。

家事情報サイト「カジナビ」は、全国900人の男女を対象に「年末の大掃除」に関するアンケート調査を行った。それによると、大掃除を12月に行うという人が約8割。大掃除は年末という意識は日本人に根強い証拠だ。しかし、実際に大掃除をするという人は約6割に減少する。そのうちの約7割は、普段から掃除をする習慣のある人たち。おそらく掃除があまり苦にならない人たちと思われるが、それでも、大掃除をきっちりやり終えることができる人は、なんと2.7パーセントという衝撃の事実が判明した。

掃除中についやってしまうことがあるか? との問いに「ある」と答えた人が97.3パーセント。ほぼすべての人は、なんらかの「余計な」行動によって掃除がストップしている。その行動の第1位は、本棚などを掃除中に見つけた漫画や本を読み始めてしまうというもの(191人)。また、昔のアルバムに見入ってしまったり、懐かしのゲームを発見してプレイしてしまったりという人も合計で198人。「洋服を断捨離するつもりがファッションショーを始めてしまう」なんて人もいた。かと思えば、汚れの激しい場所が気になって、そこに集中して1日が終わってしまうという、予定外の作業に没頭してしまう人は合計で205人。いずれにせよ、予定どおりに大掃除が終わらない。

「やっぱりみんなそうなんだ」と安心してしまうが、安心で掃除は終わらない。そこで、大掃除をちゃんと終わらせたい人のために、ちゃんと終わらせる人の意見を紹介しよう。

「今日は窓掃除、今日は床掃除と場所を決めているので問題なく掃除ができている」

「掃除は目的と段取りを明確に決めたうえで取りかかるので、途中でほかのことに気が向いたり、手を広げたりすることがありません」

 要は、計画と集中力ということのようだ。言ってしまえばただの掃除だ。やると決めた日は、計画どおりに実行をする。それだけのこと。まあ、それが難しいのが大掃除なのだが。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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