食&酒

2023.07.12 15:00

「ウイスキーのオリンピック」のバーボン部門を総なめした米国の有名蒸留所

木村拓哉
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インターナショナル・ウイスキー・コンペティションを知らない人のために説明すると、この権威あるイベントは今年で14回目を迎えたばかりだ。1部門につき3つのメダルしか授与されないため、創設者たちは「ウイスキー・コンペティションのオリンピック」と自称している。2023年大会では、5月下旬の4日間、ケンタッキー州バーズタウンで専門家によるテイスティングパネルが開催された。

テイスティングパネルの責任者で、ウイスキー専門家のセバスチャン・ガヴィレは「各ボトルは、選ばれた少数の専門家の間で厳しくテストされ、色の質、香りの特徴、味わいの複雑さとバランス、フィニッシュの質を決定し、100点満点で点数を積み重ねる。委員会には、尊敬すべき審査員、蒸溜業者、ウイスキーマスターズ協議会のメンバーが定期的に参加しています」と話す。

ただし、今回のような結果が出たからといって、バッファロートレース製品が手に入りやすくなるわけではない。もちろん、これ以上安くなることもない。現在のところ、最新のジョージ T スタッグのボトルを1400ドル以下で手に入れることはできないが、2022年に店頭に並んだときの販売価格は99ドルだった。しかし、この蒸留所の空前の成功は、親会社であるサゼラック社に約12億米ドル(約1732億ドル)の投資を促した。2022年12月には新設されたスチルハウスが稼動し、生産量を倍増できるようになったのだ。つまり、需要が同じままであれば、スタッグのボトルは理論上、これまでの倍、簡単に手に入ることになる。7〜9年後の話ではあるが。

forbes.com原文

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