ライフスタイル

2023.02.17 13:00

「クリントンが愛したオムレツ」 フリーアナ永井美奈子の推しメシ

「燻」のクリントン・オムレツ

社会で活躍するリーダーや、著名なビジネスマンたちのパワーの源は何なのか?彼らの「パワーフード」から探るシリーズ。

今回は、フリーアナウンサーの永井美奈子さん。成城大学卒業後、日本テレビに入社。人気アナウンサーとして「マジカル頭脳パワー」や「24時間テレビ」の総合司会をはじめ、音楽番組から情報番組まで、多岐に渡る番組を担当する。フリーに転向後は、財界人からスポーツ選手、芸能人まで、100人を取材する週刊誌の連載で、インタビュアーとしても活躍。

そして、さらなるブラッシュアップを図り、慶応義塾大学政策メディア研究科にて修士課程を修了。その後、母校である成城大学の非常勤講師として教鞭をとる傍ら、2020年からはコロナ禍の音楽家達を支援しようと、クラシック音楽史上初となる24時間配信のコンサート「おんなつ」をプロデュースしている。

趣味が高じてワインエキスパートの資格を持つ永井さんの「推しメシ」は、かのジョエル・ロブションも通ったという、赤坂にある隠れ家レストラン「燻(くん)」のクリントン・オムレツ。その名は、当時アメリカ大統領だったクリントン氏が、来日すると必ず注文していたことに由来する。
左から米クリントン元大統領、ソムリエのみはる氏、オーナー輿水治比古氏(通称くまさん)

左からクリントン米元大統領、ソムリエのみはるさん、オーナー輿水治比古さん(通称くまさん)


「フォアグラとトリュフという二大珍味をふんだんに使ったリゾットを、ふんわり卵が包む。贅沢なだけではなく、その調和が素晴らしいです」

永井さんの定席は、カウンター。

「シェフのくまさんは、素材を見ると次々と料理が浮かんでくるという天才!カウンターに座ると、料理する姿が見られるので、新鮮な発想力や鮮やかな手際に、つい目を奪われてしまいます。毎日自宅で料理しているとマンネリになってくるのですが、シェフの姿を見ると触発されて、『ああ、また明日から美味しい料理を作ろう!』と意欲を掻き立てられます。

ついでに使っている調味料を聞いたり、お裾分けしてもらったり(笑)。『燻』特製のゴマやお醤油は、我が家の欠かせない調味料です。そして、奥様のみはるさんが料理に合わせて出してくれるお酒が素晴らしくて。世界中の料理を食べ歩いて研究しているお二人だからこそ出来る、お料理とのマリアージュ。これも『燻』に通う楽しみです」

レストランでの食べ歩きで料理のレパートリーを広げる一方、自宅での料理にもこだわる永井さん。

「母が作ってくれた鶏の唐揚げ。カリッとした揚げたても美味しかったですが、お弁当に入ったしっとりしたものも大好きでした。そんな大好物だった唐揚げを、今では子供のために作っています」

根昆布出汁と塩胡椒で味付けし、5種類をブレンドした油で揚げる永井さんのオリジナル・レシピは、大好評とか。「長男は、昆布と椎茸の旨味が入った『ろく助塩』で食べるのがお気に入りで、長女は韓国料理にはまっているので、ヤンニョムチキンにして食卓に出します」と、好みに合わせたアレンジも。

「毎日のように自宅でご飯を作っていても、レストランでプロの料理を食べないと新しい発想は生まれませんよね(笑)どんどん美味しい食を探索して、引き出しを増やしたいです」

永井美奈子さん

永井美奈子さん


燻(くん)
港区赤坂2-16-19 BLUE BLDG地下1階
03-5570-4117

文=中村麻美

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